パコ・デ・ルシアはフラメンコでこそ輝く

皆さんこんにちは、市川市の音楽教室ギタリストの浅見出です。


フラメンコ・ギタリストではマノロ・サンルーカルが好きなのですが、もちろんパコ・デ・ルシアも好きです。


Paco de Lucia


以前はあまり好きになれなかったのですが、やはり良いものは良いですね。好みが変わったのか、ようやく素晴らしさに気づいたのか、5年くらい前からかなり好きに。


以前好きになれなかった理由は実ははっきりしていて、それはパコ独特のピカードのアーティキュレーションでした。スーパーギタートリオやアル・ディ・メオラのアルバム等で聴くことの出来るパコのフレーズは時折スタッカート気味なフレーズが出てきて、あれがあまり得意じゃなかったんですね。多くの方と同じように私もエレガント・ジプシーからパコを聴いて、スーパーギタートリオ等へ進んでいったクチなので、アルバムや演奏は素晴らしいと思いつつもずっとあのアーティキュレーションが気になっていたのです。


で、パコ本人名義のアルバムを買ってみると当たり前ですが本職フラメンコを弾いているパコの方がずっと良いんですよね。グルーヴの仕方が全然違うし、まさに水を得た魚のようなのです。なんて言うのが多分15年くらい前。それから聴いたり聴かなかったりを繰り返していたんですよね。


そしたらどういうわけか5年くらい前から急に大好きなりました笑。


エレガント・ジプシーやスーパーギタートリオは今聴いてももちろん最高なのですが、やはりパコはフラメンコを弾いているのが1番好きですね。コーヒールンバやマラゲーニャとかのラテン・スタンダードを演奏しているのもこれまた良いのですが、やはり個人的にはフラメンコを弾いているパコがベスト。マノロはとても端正で知的なリズムやフレーズなのですが、パコはとにかくグルーヴィ。溢れ出るパッションを最高のテクニックで制御している、って感じでさながら闘牛士のようです。


しかしパコもマノロもやはり基礎が素晴らしいですね。右手、左手ともに無駄のない美しい動き。演奏の全ては基礎テクニックにある、と思うのに十分な美しさです。


ちょっと宣伝。ワタクシの書いた基礎練習の教則本あります。