アコギのハウリング対策・ハウリング防止

みなさんこんにちは、ギタリストの浅見出です。

 

先日のワイコデスカルガで話題に上がりました、アコースティックギターのハウリング対策・ハウリング防止について今回は書いてみようと思います。

 

ワイコデスカルガだとドラムにパーカッションが2,3人と、ベースにピアノに歌!みたいな編成の時も割と良くありますが、ワイコデスカルガをやってもう4年近いかな?ひとまずハウリングには困った事がありません。

 

私は近年アコースティックギターでの演奏はガットギターがほとんどなので、小さい編成では生のガットギター(フラメンコギター)、大きい編成ではエレガット(こちらはクラシック)を使用していますが、、アーチトップギター(フルアコ)やスティール弦のアコギでももちろん対応出来ると思います。

 

では、まずは基本的なところから。

 

1.自分(ギター)とアンプの位置関係。

 

アンプの音をボディに直接受けないようにします。右利きの方の場合はアンプは自分の左側。そしてなるべく足元。

私はワイコデスカルガでは椅子に座って演奏していますが、アンプは足元の床置き、椅子は出来るだけ高い位置にしています。ボディでアンプの音を受けないのはまあ、基本ですね。足元に置くのは、あまり離して置くと音が広がって結局ボディで受けてしまうからです。ただし足元過ぎるとモニタリングに支障をきたす場合があるので要注意。

 

2.ノッチフィルター(Notch)の使い方。

 

エレガットやエレアコのプリアンプには付いている事が多いノッチフィルターですが、意外と使い方を知らない人が多いような気がしています。何故ならノッチフィルターについての本や雑誌等、記事をワタクシ自身見た事がないから。私は経験的にいつのまにか気付きましたが、まあ、不親切ですね。

 

使い方は簡単です。

 

まず、わざとハウリングさせます。

 

次に、ノッチフィルターをゆっくりと回してみて、

 

ハウリングが収まる位置で止めます。

 

はい、これだけ。

私もたいして詳しくないのですが、ノッチフィルターって、超鋭利なピンポイントなカット型EQの事です(よね?)。

 

3.EQのフリケンシーの使い方。

 

これは、私はたまにしかやらないのですが、プリアンプ等ににはミドルあたりにフリケンシーツマミが付いていてミドルを上げ下げする周波数を設定出来るものがありますよね。これをやはり2のノッチフィルターのように使います。

 

ミドル(の場合)をあらかじめある程度下げておいて、

 

わざとハウリングさせます。

 

ゆっくりとフリケンシーのツマミを回して、ハウリングが軽減されるところで止めます。

 

まあ、ノッチフィルターの時と変わりませんね。

 

私がしているハウリング対策はこれだけ!他に有名どころだとサウンドホールに蓋をしたり(これは生のガットギターの時にたまにやります)。あとはボディの中にスポンジとかの詰め物をしたり、ジョーパスのジャケットみたいにゴム?テープ?でボディをぐるぐる巻きにしたりと言うボディの共振そのものを止めるやり方とかもありますが、私は自宅をはじめとして生の状態でも弾くので共振そのものを抑えるようなやり方はしないです。あと、なんとなく見た目が大きく変わるのも好みじゃないのでテープでぐるぐる巻きもイヤ笑

 

で、ワイコデスカルガでしているのは2のノッチフィルターを4箇所かけているのです。

 

私がワイコデスカルガで使用しているのはアントニオ・サンチェスのエレガットで、まあ、他のメーカーと何も変わらないです。フィッシュマンのプリアンプが載っていて、上記したノッチフィルターが1つと、ミドルにフリケンシーがあるわけです。まず、これで上記23のハウリング対策をします。

 

そして使用しているのがBOSSAD-3と言うアコースティックギター用のプリアンプ/エフェクター。これにノッチフィルター(表記はアンチフィードバック)が2つ付いていて、1つはツマミのタイプ。もう一つはペダルで踏んで自動検知するタイプ。オートの方は演奏中の不足の自体に備えるのでサウンドチェックの時にはハウリングがどうしようもない時意外、基本的には使用しません。

 

そしてワイコデスカルガの場合、お店のアンプ、フィッシュマンのアンプにやはりアンチフィードバックのツマミが付いているので、これも2のノッチフィルターの使い方で使用します。

 

と、言うわけでこれだけの事を始まる前に済ませているんですね。とにかくサウンドチェックの時にわざとハウリングさせて、ノッチフィルターで抑え込んでおくことが大事。で、それでも起こる演奏中の不足のハウリングにはAD-3のオート・アンチフィードバックで対処。これがワタクシのハウリング対策です。

 

これ、はっきり言って音質的にはもちろん妥協の産物です。そもそも大きい編成でアコギの時点でかなり無理がある笑。でもアコギでなければ!って場合にはかなり有効なハウリング対策ですよ。

 

プリアンプも、音質的にはAD-3よりも良い音のプリアンプはたくさんあります(Bossは好きだけどごめんなさい笑)。私はCrewsのプリアンプを持っていますが、こちらの方が音は断然良いです。ワイコデスカルガはセッションなのでそこまでしませんが、ライブだとCrewsを音質、とBossをハウリング対策、と両方並べたりしています。音質的にはL.R.Baggsとかも良かったですね。

 

フルアコはアンプ直信仰みたいなのが日本ではかなり根強いのでアコギ用プリアンプと言えどエフェクターを足元に置いていると他のギタリストや共演者から白い目で見られるかもしれませんが笑、アコギ用のプリアンプはオーディオ的観点と言うか、あまり音色を変えない方向を狙っていると思うので、フルアコにも使用はアリだと思いますよ。

 

ワイコデスカルガはかなり音が大きい時があるのでアンプのも含めて4つのノッチフィルターで抑え込んでいますが、私の経験で言うと3つあれば大抵のバンドは大丈夫かな、ってイメージです。

 

ハウリングにお悩みのアコギ、フルアコプレーヤーの皆様、少しでもお役に立てれば幸いです。参考にどうぞ!