バーデンパウエルとペレスプラードのアナログ

こんにちは、ギタリストの浅見出です。


先日ですが、久しぶりにレコード屋さんへ行ってきました。レコード屋さんて楽しいですよねー。何か良いのないかなぁ、なんて一枚一枚手に取って確認してね。CDだと横?のラベルで分かるからまた少し違う感覚ですね。CDも楽しいわけですけどね。


とにかくレコード屋さんは時間の流れが何か違う感じで、おそらくほっとかれたら一日中でもいられるのではないかと思ってしまうわけです笑


で、幸いにも(?)先日はそこまでの時間もなかったので、ワールドミュージックの棚だけをさささっと調べて2枚ゲット。バーデンパウエルのライブ盤と、ペレスプラードのキューバ革命前の作品!


バーデンパウエルは実はモノによっては少し苦手なのもあったりするのですが、これは素晴らしいアルバムでした。パキッとしたナイロン弦の例の音色でほぼほぼソロギター。少しだけ歌もあったり。パーカッションがあったり。このアルバムは録音状態がとても良いのか、本当にギターの音が良くてリアルなんですよね。


そしてもう一枚はペレスプラード。


「ハバナ、午前3時」と言うタイトルで、曲はベサメ・ムーチョやある恋の物語、ラ・コンパルサ等往年の名曲がズラリといった感じ。日本盤ボーナストラックとして闘牛士のマンボとマンボ#5も入っていて、まさにヒットパレードなんですが、よくよく見てみたら録音は1956年、キューバ革命の3年前ですね!


ペレスプラード初期の録音らしく、何かパワーみなぎる熱っぽい演奏で良いですねぇ。おそらくですが、私はもっと売れて大スターになったあとのペレスプラードしかほとんど聴いた事がなかったんじゃないかな。今まで聴いてきたペレスプラード楽団の演奏はもっとドッシリして余裕のあるモノが多かった気がするのですが、これは何やらカッカしてて良いですね。ちゃんと緻密にアレンジされた、いつものペレスプラード楽曲なんですが、何かカチャオのデスカルガ作品にも通じる熱気みたいなものを感じるのです。まあ、当時だし録音状態とかいろいろあったとは思いますけどね。


バーデンパウエルもペレスプラードもとても良いですね。どちらにも共通して言えるのは、飽きずにずーっと聴いていられる事。普遍性があるのか、単に私の好みだからか。


最近、自宅では99%レコードしか聴いていないのですが(そもそもリビングにCDプレイヤーを置いていない笑)、その中でもしばらくはこの2枚になりそうだなぁ。


レコードが良いのはですね、片面が2030分で終わって、B面にひっくり返すのに一度耳をリセットする時間が取れるところです。60分聴き続けるのと、一瞬耳を休めるのとでは音楽が入ってくる密度、鮮度が全然違うのです。これ、何回も書いてるけど。音質なんかじゃないのです。ノスタルジーは少しあるけどね笑


さ、今日も帰宅したら聴こうっと。