パンデイロを触る事で感じる音楽世界

こんにちは、ギタリストの浅見出です。


近頃、家に居て何もない時、たまにですがパンデイロを触っています。他の楽器を演奏するのは音楽的な深みや理解に繋がるので良いですね。


先生は生意気にも超巨匠マルコス・スザーノ(のDVD)笑。いやぁ、我が家にはなんとマルコス大先生のDVDがあるんですね。素晴らしい。マルコス・スザーノは説明不要の大パンデイロ奏者ですが、私自身全然詳しくはありませんが、とにかく一目見たらもう感動出来る素晴らしい演奏家ですね。キューバにもこういう人多い印象ですが、温故知新というか、本当に「古いものをちゃんと聴きなさい、その上に新しいものがありますよ。」って言うようなタイプです。


それで、パンデイロはまだ全く叩けないのですが笑、すこーしずつ触っていっているわけです。まだシンプルな高音、中音、低音の叩き方と、それらを組み合わせた1番シンプルなサンバのパターン。シンプルなサンバのパターンと言ってもまだまだ全然繰り返せなくて、ゆっくり確認しながら叩いているようなレベルで笑、しかもそれを週に1回かそこら自宅にいる時に暇を見つけて5分か10分程度しか出来ない(それ以上時間があるなら当然ギターの練習をする)ので、なかなか上手くならないしのですが、それでも前よりは少しだけ前進していたりして面白いものですね。もう少し速く叩けるようになれば曲に合わせられるのかなぁ。まあ、気長にやってます。


しかし、こうやって別の楽器を演奏すると音楽に対して深みを感じますね。また、共通点も多く感じます。大抵の音楽(ポップス)は八分音符や十六分音符の繰り返しこそがビートの基準であり、グルーヴの底辺だと思うのですが、パンデイロと言うシンプルな楽器を演奏する事でよりそれを普遍的に感じますね。キューバのパーカッションもシンプルなものが多いですが、本当に奥深くて、パンデイロをはじめとしたブラジル系のパーカッションも同じようにシンプルで奥深いんですよね。


これ、異論は多いと思うけど、なんとなくブラジル音楽とキューバ音楽って、特に古いものは結構似てるんですよね。古いショーロと古いソンなんか意外と似てる。ハーモニーやメロディなんかは違うんだけど、私には何か同じものが聴こえるんです。


シンプルなところに何か発見がある。10インチの小さなパーカッションから感じる新しい音楽への扉です。


まだまだキューバ音楽ばかりでなかなかブラジルまでまわらないけど、ショーロもゆっくり研究したいな。