IIm7-V7-IM7その1〜第二十二回初歩からの音楽理論講座

みなさんこんにちは、市川市の浅見音楽教室、ギター・ウクレレ・トレス講師の浅見出です。


今回は噂に聞いたことある?ツーファイブ!

ツーファイブと言うとジャズのコード進行にはなくてはならない、代名詞のようなものでもあるのですが、実際にはポップスにもかなり入っていて普段から色々なところで耳にする事が出来ますね。


ちなみに、下北沢に2-5-1ってライブハウスもありますよね笑


さて、ツーファイブ。書く時には


IIm7-V7-IM7


と、書きます。


読み方は、


2度マイナーセブンスー5度セブンスー1度メジャーセブンス


です。


はい、お気づきの方も多いと思いますが、コードの時の度数はローマ数字を使うんですねー!音程の時は普通のアラビア数字なのでお間違いなく。


さて、このIIm7-V7-IM7


何ものかと言うと、単純にダイアトニックコードの番号のことなんです。

Cメジャーキーのダイアトニックコードは、


CM7

Dm7

Em7

FM7

G7

Am7

Bm7(5)


でしたよね。

これに最初からローマ数字を割り振っていくと、


CM7 IM7

Dm7 IIm7

Em7 IIIm7

FM7 IVM7

G7 V7

Am7 VIm7

Bm7(5) VIIm7(5)


と、なるわけです。これ、右側の方はどのキーでも同じなんですよね。ローマ数字のところをそれぞれのメジャーキーのスケール音にすれば簡単にダイアトニックコードに出来ますね。


で、これの2番目と5番目と1番目のコードで、IIm7-V7-IM7


上記Cメジャーキーのダイアトニックコードで言うと、


Dm7-G7-CM7


と、なりますよね。


そしてこのIIm7-V7-IM7、何が大事かと言うと、大事なのは2つ!


1つ目はコード機能が、


サブドミナントードミナントートニック


と、なっているところ。

コード機能の回の時、サブドミナントからドミナントへ行くと不安定なコンボでより強くトニックに解決出来る!と言っていましたよね。


ただし、サブドミナントードミナントートニックなら他にも組み合わせはあるわけです。


そこで、2つ目。


それはコードのルート音が完全5度下降している事!


Dm7D音からG7G音まで、普通に考えれば完全4度ですが、


下降


と、言う見方をすると完全5度落ちていますよね。DからGと言うより逆にGからDで考えた方が分かりやすい方も多いかな?


さらに次のG7からCM7G音からC音は完全5度下降なわけです。


この完全5度下降と言うのは


低音の強進行


と言って、低音において最も強い音の動きなのです。コードを演奏する場合、基本的には一番低い音をコードのルート音(アルファベットで書かれている音ね)を弾くので、そこが最低音になるわけです。まあ、バンドなら大抵はベーシストが受け持ちますよね。ソロピアノなら左手。


この2つで、

サブドミナントードミナントートニック

と、ただでさえ不安定を煽りに煽ってトニックに解決するところを、

低音の完全5度下降の強進行を二回も連続でやってしまうわけです。


それはもう、強いコード進行で、トニックに解決した時には何よりも落ち着いてホッと出来るわけですね。


ツーファイブはこの2つの組み合わせなんです。もちろん、これらは別々に使われることも多いですよ。強進行はコード機能関係なくとても多いし、サブドミナントードミナントートニックも色々な組み合わせがありますからね。


でも、2つ合わせたら最強コンボ。


このツーファイブ、ものすごく強いコード進行なので、慣れると鳴った瞬間にツーファイブ!とわかりその場の演奏や耳コピなんかも楽になるので、この機会にぜひ覚えておいて下さいね。


ではまたー!


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