メジャースケールその5〜第十三回初歩からの音楽理論講座

みなさんこんにちは、市川市の浅見音楽教室、ギター・ウクレレ・トレス講師の浅見出です。


メジャースケール編もそろそろ大詰め。この第十三回目は前回やった各メジャースケール毎の距離感を測っていきましょう!


前回のおさらい。


各メジャースケールは、共通音が多ければ多いほど近い響きになり親和性が高い。例えばCメジャースケールとGメジャースケールなんてF1つシャープするかどうかだけの差なのでかなり近いですよね!なんて話でした。


今回はその近い順に並べていってみましょう。CメジャースケールとGメジャースケールはシャープ1つの違い。じゃあそのGメジャースケールとシャープ1つの違いは何メジャースケール??なんて具合に並べていってみると、とある法則が。。。


では、いってみましょう。


Cメジャースケール

CDEFGAB


Gメジャースケール

GABCDEF#


Dメジャースケール

DEF#GABC#


Aメジャースケール

ABC#DEF#G#


Eメジャースケール

EF#G#ABC#D#


Bメジャースケール

BC#D#EF#G#A#


F#メジャースケール=Gメジャースケール

F#G#A#BC#D#E#=GABCDEF


Dメジャースケール

DEFGABC


Aメジャースケール

ABCDEFG


Eメジャースケール

EFGABCD


Bメジャースケール

BCDEFGA


Fメジャースケール

FGABCDE


Cメジャースケール

CDEFGAB


いかがですか??

最後、Fメジャースケールと最も近いのはフラット1つしか違わないCメジャースケール。最初に戻ってきてしまいましたね!このように、全てのメジャースケール(またはキーと言っても良いです)には関連性があるわけです。CメジャースケールとGメジャースケールはシャープ1つ分の距離で、BフラットメジャースケールとFメジャースケールもフラット1つ分の距離。両方とも同じ距離なんですね。


ポイントはF#メジャースケール=Gメジャースケールと言うところ。こうすることで、次がフラットの数の差で数えていけますよね。


ではCメジャースケールから一番遠い距離は?と、言うと、今書いた最後のFメジャースケールはまたCメジャースケールとフラット1つしか違わないので、一番遠いのはシャープ(フラット)が6個も違うF#(G♭)メジャースケールと言う事になるわけです。


つまり、曲の途中で中心となるメジャースケールを変える時(=転調する時)、近いメジャースケールのところに転調すれば滑らかで違和感なく、遠いところに行けば変化が強く劇的な効果が出来ますよね。

ポップスで最後に良く半音上がる転調がありますが、CメジャーからDメジャーの転調はフラット5個分も違うので劇的に変わるんですよね!

ジャズスタンダードのジャイアントステップスも3つのキーに転調しますが、それぞれ均等の距離(シャープまたはフラットが4つ分違うキー)で転調するので転調のスピードも速いし、距離も遠いので目まぐるしく、つかみどころがないんですよね。


さて、各メジャースケールの距離感は掴めたでしょうか?


次回はその法則を探ってみたいと思います。


それでは、また!


浅見音楽教室では音楽理論のレッスンもしています。お問い合わせはお気軽に、下からどうぞ!


ギター教室・ウクレレ教室・トレス教室・ドラム教室・パーカッション教室等もお問い合わせからお気軽に。